湖沼・池・ダム湖・排水機場等、滞留している水をゆっくり動かす 浮遊型省エネ耕水機「バイオファン」「リプル」 |
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実施場所:福岡県逢瀬の森ダム湖 実施者:三菱化学 実施時期:13年6月〜10月 設置日:平成13年6月21日 設置台数:バイオファン60w1基 この周辺9ポイントにて、水深1m、4m、8m毎に、水温、溶存酸素を調査した。設置後2ヶ月半を経た9月4日、水温・溶存酸素とも、表層深層が一様化したことが実証された。
ダム腐敗防止のメカニズム (有)センサ研究所 稲葉宏哉 水深が30mのダムの場合、深層水と表層水の温度差は8℃に及ぶと考えられる。ダムに生じたこの温度差は、大量の水の循環を連続的に行えば解消されるものである。 貯水量450万dのこのダムの1日の取水量は、76,300dで、このダムの水は2ヶ月で全量が入れ替わる計算になる。するとこの水の入れ替わりで、ダムの腐敗は防止できるだろうと考えられがちであるが、実際はそうなっていない。その理由は水深にある。水深0.5m程度の池であれば、風の効果で水は耕される(活性化)が、このダムのように水深が30mにもなってしまうと、風の効果は全く期待できない。水温の低い深層水だけが水底に取り残されて動かない状態がいつまでも続き、腐敗してしまう。これがアオコの発生原因である。酸素不足により、アオコ等が繁茂し、浮遊して光を遮断し、カビ臭が発生するようになり、悪い方向への循環が増幅される。 その解決策として、水を循環させ表層と深層の温度差を無くして、深層への酸素の供給および水温を一様化させることである。毎分130dの水を動かす仕様のバイオファン(170w型)を、このダムに5基浮かべると、このダムの水は5日で全て循環させることができる。これにより、アオコが光合成を行える時間が、1日の日照時間の1/5に減り、アオコの生息が不可能となる。同時に底層に酸素が送り込まれるので、底層の腐敗も防止できる。
飽和溶存酸素量とは・・・ 水温の変化に伴い、溶け込む飽和溶存酸素量が変化する。水温が低いほど飽和値が高まる。また、水中の植物性プランクトンが増加、分解、死滅する時期には、飽和を上回る数値が現れたり、酸素が減少したりと変化が現れる。 » このページの先頭へ戻る |
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