トンボ＆とんぼ通信 ２００３年２月号
鈴身第一調整池に「油」！
２月１１日、鈴身第一調整池の水面に黄色い油が浮き、そのそばにはコガモの死体が２羽漂っていました。羽には油がべったりとつき、呼吸ができなくなってしまったようです。油は、厚さが２ｃｍ、広さは２㎡くらいでしたが、風の影響により池全体に薄く広がってしまいました。船橋市河川管理課、環境保全課でも調査を始め、出入り口にオイル吸着マットを設置するなどの対策を講じていますが、被害は拡大している状況です。２１日に、今年３回目の鳥類飛来調査を実施した時には、油が白い筋状になって護岸に打ち寄せられ、コイ、フナ、ヘラブナ、カワセミ、コガモなどが油にまみれて死んでいました。いつもはにぎやかな、ここに棲みついている(?)カイツブリの声も、朝から一度も聞くことができず、鵜は危険を察知しているのか、上空を旋回するばかり。カモも姿を見せませんでした。また、お昼過ぎには１歳位のオスのタヌキの死骸も発見。浮いている魚をとろうとして池に入り、油にまみれて溺れ死んだのではないかと思われます。昨年９月から実施している浄化実験が順調に進み、透明度も上がり、成果が上がってきたところだっただけに、本当に残念な出来事です。
流入した油は、天ぷらなどに使う植物油のようで、18リットルの灯油缶１つ分くらいではと想像されます。市では今後油の成分や流入の原因を調査するとのこと。鈴身第一調整池から流れ出す水は、鈴身川から神埼川、新川（八千代市）、花見川（千葉市花見川区）を通り、東京湾へと注ぎます。ほんの軽い気持ちで近くの溝に流した油が、やがて川から海へと流れ込み、地球の環境破壊に繋がるのです。自分自身の問題として、改めて考えてみたいものですね。
金杉谷津田で「エコシティセミナー」
２月８日(土)に行われた「“谷津田の里”から学ぶエコシティづくり」には、トンボを育てる会からも２人が「ミクロの探検隊」の講師役で参加。ネイチャーゲームをしたり、冬の川の中の生き物を探して顕微鏡で観察したりしました。参加者は、ザリガニ、タニシ、微生物など、普段見逃してしまう水中の生物を熱心に観察していました。
他にも、谷津田の探検をするグループ、ゲームをしながら自然を体験するグループ、ササの葉のバッタや木の実のアクセサリーなど、森にあるものを使っていろいろなものを作るグループ、金杉の自然を俳句に詠むグループなどが、それぞれ、楽しみながら自然とふれあい、貴重なひとときを過ごしました。
ＮＰＯとんぼエコオフィスの総会にご参加下さい
３月２２日（土）夜７時から、船橋市女性センターでＮＰＯとんぼエコオフィスの第４回通常総会を開催します。会員の方にはご案内と返信用はがきを同封しました。これから会員になりたい方の出席も歓迎します。（その場合には事前に事務局までご連絡下さい。）
皆さんのご参加をお待ちしています。ぜひお出かけ下さい。なお、トンボを育てる会の総会は、５月初めの予定です。
県ＮＰＯ活動提案募集事業の報告会があります
「平成１４年度千葉県ＮＰＯ活動提案募集事業及びちばＮＰＯフォーラム２００２成果報告会」が下記のように開催されます。この会は、昨年８月に千葉県が募集した上記事業に選定された各ＮＰＯの活動報告を行うもの。ＮＰＯとんぼエコオフィスも「鈴身第一調整池での技術複合システムによる、生活雑排水流入池での浄化及び淡水魚養殖実験」の成果報告を行います。一般の方も参加できますので、興味のある方はぜひお出かけ下さい。
- ◆ 日時 ３月２４日（月）午前１０時～１２時
◇ 場所 千葉県 文書館６階多目的ホール
千葉市中央区中央 4-15-7
◆ 日程
(1) 千葉県ＮＰＯ活動提案募集事業成果報告
10:00～ 開会 主催者あいさつ
10:05～11:25 報告（各20分 質疑含む）
楽居の会（四街道市）
ちばＭＤエコネット（船橋市）
とんぼエコオフィス（船橋市）
ちば市民活動・市民事業サポートクラブ
11:25～11:40 審査委員講評
(2) ちばＮＰＯフォーラム２００２成果報告
11:40～11:55 ちばNPOﾌｫｰﾗﾑ2002実行委員会
11:55～ 審査委員講評
12:00 閉会
◇ 参加者 一般市民 ＮＰＯ 県市町村職員 等
◆ 申込み 報告会と明記し
氏名・住所・電話番号・団体名を書いて、
ＦＡＸかＥメールで
◇ 問合せ 千葉県ＮＰＯパートナーシップオフィス
電話 ０４３－２２３－４１３３、４１４５