子どもたちが楽しんだ後の学校のプールは、
街中に住むトンボにとって、格好の水辺。
秋になると、色々なトンボが産卵にやってきます。
卵で冬を越し、春になると孵化しヤゴになり、何度も脱皮しながら、
羽化してトンボになるその日を待ちます。
プール掃除の前に、ヤゴを救出しようという運動は、
環境保全課の後押しを得て、あちこちの小学校に広まりました。
でも、水を勢いよく流しすぎて、ヤゴがみんな流れてしまったとか、
せっかくすくったヤゴが、トンボにならなかったりとか、
なかなか、思うようにいかないこともある様子。
トンボを育てる会では、学校へ出向いて、ヤゴ救出のお手伝いをしています。
ヤゴの採り方、飼い方、育て方などを子どもたちに説明し、
いっしょにプールに行って、ヤゴを探すお手伝いをしていると、
子どもたちからは、いろいろな疑問や質問が次々に出てきます。
「このヤゴはどんなトンボになるの?」「この赤い小さな虫はな〜に?」
今でも昆虫少年のような、トンボを育てる会のメンバーが
それにひとつひとつ答えているうちに、
最初はおそるおそるだった子どもたちの手が、
いつの間にか、平気で泥をかき分けているのに気づきます。
大人になってから覗く学校は、とても新鮮で、楽しいところ。
プールの中は、自然がいっぱいの魅力的な場所でもあります。
子どもたちにとっても、地域の大人との触れ合いが、いい体験であってほしい。
そんな願いを込めて、地域の環境を考える活動を続けていきます。
6月10日(火)市内のG小学校へ |
講堂で、1、2年生に、写真を見せながら、トンボやヤゴのことを話す |
プールの中にはたくさんのヤゴ! 半数以上がギンヤンマのヤゴだったので、子どもたちは大喜びでした |
6月日9(月)市内のT小学校へ |
2年生に、「どうしてプールの中にヤゴがいるのかな?」と質問すると、 しばらく考えた末に、「トンボが産みに来たんだ〜!」と、男の子! 説明の後、先生の合図で、プールの中へ・・・ |
去年はギンヤンマのヤゴがたくさんみつかったT小のプールだったけれど、 今年は、残念ながら、ギンヤンマはゼロ。でも、みんな楽しそう〜!! |